時間の概念はふしぎだ

この間、事務所の部屋の時計が突然壊れてぐるぐる回り始めた。
あいにく、そのときにほかに時計はなく、今ある時計を頼るしかない状況だった。
しかし、壊れた時計では時間はわからないまま。

時間は、正確に決まっているもの、ではある。
けれど、目に見えるものでもないので曖昧。

その部屋の空間が閉じられたもので、
もし、10分遅れている時計があり、その時間を信じていれば、
今いるその空間においてはそれが正しい時間となる。

壊れた時計とともにいる部屋と、外の世界の時間の流れは
もしかしたら違っているかもしれない。
いま感じている時間の流れは、ほんとうに正確な時間の流れなんだろうか。
精神と時の部屋みたいな?)
なんだか、わけのわからない問答がふっと自分のなかにおりてきた。

もちろん、部屋の外に出たら正しく動いている時計があって、
わたしの部屋の時間は元の現実に戻った。