ほのかにかほる

今日歩いていて、「においだま」て言葉を久しぶりに聞いた。
それで思い出したこと、

小学生の頃の、においだま騒動。

どうゆうきっかけか、どこで手に入れていたのかは
さっぱり忘れてしまったのだけれど、
2年生くらいのとき、においだまというのが流行っていた。

1ミリ、2ミリくらいの大きさで、丸い。
半透明で少し色がついててほのかにフルーツのかおりがするというやつ。
それを筆箱に入れたり、名札の安全ピンに通してた。
やはり、たくさん持ってるていうのがステータスで。
名札の安全ピンのはじからはじまで全部通す、
さらにカラフルであるていうのが最もうらやましがられた。

もちろん、名札の安全ピンのところなんて全然見えない。
はじめて見えないおしゃれを楽しんだのがこの時だっただろう。

で、友達同士で持ってるにおいだまを見て、
自分の持ってない色があればトレードするていう。
さながら、遊戯王カード?とかみたいなノリ。


ところが、ある日その小さなお楽しみは終焉を迎える。
授業中に突然の、においだま没収との先生からのお達し。
筆箱に入れてるもの、名札についてるもの全部回収します、と!

女子にはしる動揺。(においだまは女子の流行りだった)
しかし、そこは小学生、うなだれつつもすべてのにおいだまを
先生のところへ持ってゆく。
これまた、はじめての権力への屈服。

まあ、わたしはこっそり小さな反抗心をみせて、
名札から取り去ったにおいだまのうち、
お気に入りの3つほどは手の中に隠していたのだけれど。
(そうゆう生意気なところがいけなかったのです、今思えば、、)
あのにおいだまも今はどこへ行ってしまったものか。


いま思えば何がいけなくてそうなったのだろうか。
転校してしまった小学校のことだし、今はもう知る由もないな。