そうだ、京都へいこう。

葛飾北斎展にいってきた。
それについては、思うことあって、いまいろいろと本を読んでいるところ。
図録は買わなかった。
中のデザインに工夫がなかったから。
これは、古本屋さんで昔のを探したほうがいいなー。きっと。

最近、出かけたときの自分の定番となっているけれど、
京都でいちばんおいしい、と言われているホットケーキを食べてきた。
スマート珈琲。
定番においしかった。
シロップがさらさらしてて、ホットケーキなじみがとってもよい。

ほんとうはフレンチトーストが有名らしいとこのお店。


いま、何か書きたいわけではなかったのだけど、
借りぐらしのアリエッティを観て、あまりに衝撃をうけたので、
筆をとっている次第であります。
(実際には、打刻している次第とでもいおうか)

前に、この映画のどこがよかったかとひとに聞いたときに、
「きれいごとじゃないところがいい」
という感想を聞いていて、
で、どうも短調のようなメロディーが流れると思っていたら。
ほんとにつらい映画だった。

いや、現実はそうなんだと思う。
一緒になんて暮らせないし、ああやってお手伝いさんみたいに
好奇心だけで傷つけてくるようなひともいるし。
映画だし、小人なんていないだろうし、
そんな夢のわりに、ちゃんと筋の通った現実をみせられたところが、
わくわくした、というよりほんとに苦い薬を飲んだあとみたいに、
変な尾を引く。

これはどういう物語なのかな、
子どもで未熟だったアリエッティの成長物語なの?
だとすれば、すごい重いよね。
最初にふたりで話してた、人口は67億人で、きみたちは何人いるの?
ほろびゆく種族でしょう、という話。
そんなこと言ってごめん、となってたけれど、きっとそれは事実。
アリエッティはほんと最後の種族に近いんだろうな、
となれば、自分が種族の最後かもしれない、ということをわかったうえで、
その運命を受け入れて、おそらくスピナーと結婚しなきゃいけない、
たぶんそこに選択の余地はないんだろうなあー、
(きっとスピナーはイケメンになるだろうからいいけど笑)
と、その先のことを考えるとまた、
ううう、と苦い気持ちになってしまうんだなあ。

あとひとつ言うなれば、
この映画自体の小人の受け入れられ方は、
スチュワートリトルを思い出す。
人間世界へのしゃべるねずみの受け入れられかたのそっくりさが。
まあでも、未来ちゃんがかわいかったのでよしでしょう!