霧のロンドンエアポート

いま、いちばん注目しているドラマ、
書店員ミチルの身の上話の原作を読んだ。

ちょっとした出来心で住んでる街から東京へ出たら、
なんとそのとき持ってた宝くじが2億円あたっていて、、、
という出だし。
まあ、思わぬ終わりかたにいまも当てられている。
くらいくらい、暗い、

佐藤正午のほん、
こう空模様がからっとしてないヨーロッパ映画みたいな、
どうもすっきりせん。
途中はおもしろいし、十分最後まで楽しめるけど、
どうもどよんーとした気持ちになる。

むかし、Yていう本を誕生日にもらった。それが一番最初。
ある過去の事象を悔やんでいた男が何度も人生を繰り返す、
ていうような話。
Yというのは、その選ぶべき道筋が分かれている、みたいなものだったかな。
いま思えば、どうして誕生日にそんな暗い本をくれたのか。
なんか意図があったのかな。
何度も読み返してみたけれど、いつもすっきりはしないな。



霧のロンドンエアポートはバンコランがMI6から呼び出されるときの符号。