ミニ四駆から平安時代に思いを馳せて

このあいだ、ミニ四駆を組み立てているのを(組み立てというのか?)
間近でみる機会があった。
ミニ四駆は言葉そのもののミニの四輪駆動車のおもちゃ。
電池を入れて、コースをぷいーんと走るやつ。
ラジコンよりもずいぶん小さくて、
大人の男の人の手にすっぽりおさまるほどの大きさ。

わたしが子どもの頃、流行っていたそうなのよ。
男子の間で。
見たことがなかったのだけれど、
作業がとっても細かい。
小さなパーツをはずして、組み立てて。
そのパーツもすっごい細い釘みたいなのとか、
マチ針の先っぽみたいなのをつけたり。
速く走るために、重量バランスを整えるために、
改造パーツを自分でつけたり。
もちろん、塗装も可能でシールを貼ったり、もしくは文字を書いたり、、、
と、やったらやるだけきりがない。
もちろん載せるモーターだってレベルがある。

これね、子どもの遊びなのよ。
子どもがわいわいと競争するのよ、それで。
だけど、わいわいまで行くまでにすっごい微細な作業がある。
それはもう、ひーん!よーそんなんやるわ!てほどの細かい作業。
遊びのためにすごいよね、男子は。

男子の遊びっていうのは、
未完成からはじまるものが多い。
ラジコンにしても、プラモデルにしても。
大人になっても、自転車とかバイクとか車とか。
なんかそこ見えてんの?!みたいなところを改造したりするような。
そういう未完成から完成へ近づけていく遊びが多い。

とすれば一方、女子の遊びといえば、
リカちゃん人形、(わたしの時はジェニーちゃんだったな。)
着せ替え人形、おままごと、
どちらかと言うと、完成したもので楽しむ遊びが多い。
(ぬりえはどうなん、て言われるとあれだけど)

まあ、女子のほうがめんどくさがりというか、
男子より探究心は少ないよね。
何か習い事でもはじめようとするとき、
女子のほうが道具にこだわって揃える人が多いっていうのも
聞いたことがある。
男子は、その習う技をとりあえず習得しようとするけれどって。

もちろん人にもよるかもしれないけれど、
たしかに思い当たるふしはあるよなーて。

だから何やねんて別になにもないんやけれど。


全然関係ないように思うけれど、ふと思ったのは、
こういう男子の嗜好から考えると、
光源氏六条御息所よりも紫の上を選んだのも納得がいくなあと。
さらには男の人は昔から未完成のものを完成へ導くことを好んでいて、
それは平安時代から変わらないのかと思うと
単純なのか複雑なのか、なんかすごいなーって変に思ってしまうのでした。