あまり行かないところに行こうの会

ピノッキオにピザを食べに行った。
神戸の街の小さなイタリアン。
ピザが美味しい。
パリッとした生地にチーズがとろけてこぼれるほどたっぷりのっている。
ここで食べてうれしいのが、創業からピザのシリアルナンバーがついていること。
わたしたちが食べたのは、1294236枚目だった。

ここへは学生時代のお友達と行ったのだけれど、
わたしの中でジンクスがある。
恋人と行くと別れる、というジンクス。
まあ、結婚をしない限り最終的にはみんな別れるから当たり前なんだけれど、
なんとなくそんな思いがあってここにはお友達としか行きません。

姉妹店にゼペットというお店があるんだけれど、
名前の付け方が粋です。

そのあとは、竹中大工道具館へ行った。
一緒に行ったお友達と最近遊ぶときのテーマ(わたしの中での)は、
普段行かないところへ行くこと。
なかなかよい展示がなかったので探すのに苦労したのだけれど、
木に囲まれた施設に惹かれてとにかく行ってみようかと。

新神戸駅から歩いて少しで着く。
山が近いので森の中にあるようだけれど、隣は意外とタワーマンションが建っている。
もしかしたら、そのマンションも竹中が施工しているのかな。

まず、チケットが凝っている。
普通に四角ではなく、型抜きされている。
チケットに描かれているかんなもイラストだし、
やっぱり、お金かかってる。お金あるもんなーと夢のない感想もありつつ、
でも形の変わったチケットはうれしい。わくわくする。

展示は、古くは縄文時代弥生時代に使われていた石器のレプリカから、
現代にいたるまでの大工道具や、日本古来の建築についての展示。
年配の方か、建築を専門とした学生さんみたいな人が多かった。
とてもよかったのは、ボランティアのおじいさんがいて、
展示について解説をしてくれる。
受付で展示の音声ガイドも貸し出しているけれど、おじいさんの説明で十分。
すごく優しくて、なんか詳しくないかも的なところもあったけど
そこはご愛嬌で楽しく回れた。

写真は唐招提寺の原寸大図面。
柱を建てる時は、本当に原寸大の図面を作ってチェックをするんだって。
洋服を作るときに型紙ってあるけれど、それと同じような型木。
柱でもくぎを使わないで組み合わせるのでたくさんのパーツが必要になる。
間違えそうになるくらいたくさんのパーツがあった。
文系理系とかの枠なんて大きく飛び越えて、よく、くぎもなく組み合わせだけでこんな大きなものが作れたなぁ、木と木を組み合わせるからパーツのそれぞれのサイズに寸分のくるいも許されない。よくそんなことができたもの!
才能なのかなんなのか、別のいきものみたい。

展示もそこそこに、今回のメインは木工体験。
中学生の技術の授業以来に電気のこぎりを使って組木パズルを作った。
所要時間60分のはずが、慎重になりすぎて1時間半もかかった。
その甲斐あって、むずかしい羊のもこもこもなんとか見れる形になった。

ここ最近でこれほど集中したことはあるだろうか、という集中力で
やっとこさできあがったお品。
お友達は左側のとってもあったかい感じの親子。
なんとかわたしの羊も見れる出来になった。
終わった後はかなりの疲労感だったけれど、すごく充実できた。
竹中大工道具館はほっこりいい施設だった。
また木工体験行きたい、、、